ストロー飲みとコップ飲みはどっちから練習する方がいいのかまとめました。
結論としては、コップ飲みから先に練習するのが正解です。
これには、赤ちゃんの舌の発達とストロー飲みを先にマスターすることによって起こるデメリットが関係しています。
ストロー飲みとコップ飲みはどっちから始めた方がいいのか、その根拠についても解説しているので、ストロー飲みとコップ飲み、どっちを先に練習しようか迷っている方はぜひ最後までお読み下さい。
結論が分かったので、早くコップ飲みの練習方法について知りたい方は、コップ飲み練習は難しい?やり方や進め方のコツと嫌がる時の対処法に詳しく書いているので、併せてお読みください♡(もちろん、ストロー飲みよりもコップ飲みを先にマスターした方法です)
ストロー飲みとコップ飲みはどっちから?
冒頭でも述べたように、ストロー飲みとコップ飲みはコップ飲みを先に練習するのが正解です!
正確に言うと、吸啜反射が弱くなる9ヶ月頃からコップ練習を始めて、2歳ぐらいでストロー飲みを練習するのが1番いい方法です。
これがあるから、生まれたばかりの赤ちゃんも母乳やミルクを吸うことができるんだね♪
ただ、いきなりコップ飲みを先にした方がいいと言われても、なんとなくコップ飲みって
- ストロー飲みよりマスターするのが難しそう
- 練習中にこぼされるのが嫌だ
- 外出時の水分補給が大変そう
というマイナスのイメージが多く、また、スパウトやストローマグなど、ストロー飲みの練習しやすい器具がたくさん商品としてあることから、先にコップ飲みを練習しようという気になれないのも事実だと思います。
ぶっちゃけ、どっちかできたら、どっちが先でもいいじゃんと言った感じだよね。
それでも、今回、私がコップ飲みを先にした方がいいと思うのは、コップ飲みを先にした方が赤ちゃんの舌の発達段階に合っているので理にかなっているのと、ストロー飲みを先にマスターすることでデメリットが生じるからです。
では、次章から赤ちゃんの舌の発達について解説していくよ♪
ストロー飲みとコップ飲みどっちからかは舌の発達に関係する
赤ちゃんの舌も、赤ちゃんがズリバイ→ハイハイ→立って歩くと発達していくように、前後→上下→左右というように動かし方がどんどん発達していきます。
このおかげで、最初は母乳やミルクしか飲めなかった赤ちゃんが固形物を噛めるようになり、その噛んだものを上手に飲み込めるようになるのです。
それでは、月齢による舌の動かし方の違いを見ていきましょう♪
生後6ヶ月までの舌の動き
生まれてすぐ〜生後6ヶ月ぐらいまでは、メインの食べ物が母乳、またはミルクということもあり、それらを飲むのに最適な舌の動きをします。
みなさん、特にパパは赤ちゃんが母乳やミルクを吸うとき、ただ吸っているだけと思っていませんか?
実は、全然違うんです!!
舌を歯茎より前に出して、舌を乳首に巻きつけ、舌を前後に動かしながら飲みます。
この飲み込む時は、唇を開いたまま舌が下あごにくっついた状態で飲み込みます。
だから、離乳食を開始した直後は舌が邪魔してスプーンを上手に口の中へ入れれないんだね。
それが、離乳食開始してしばらくすると、舌が邪魔しなくなってくるよ!それは、舌の動きが変わってきた証拠!!
生後6ヶ月以降の舌の動き
生後6ヶ月頃になってくると、固形物を噛んだり(咀嚼:そしゃく)、口を閉じて飲み込んだりできるようになります。
ここで、1度ご自身でも飲み物を飲み込んでみてください。
- 呼吸はしてましたか?
- 口は閉じてましたか?
- 自分の意思で飲み込むことができましか?
- 舌の位置はどの辺にありましたか?
生まれてすぐ〜生後6ヶ月ぐらいまでは、母乳やミルクを鼻で息しながら唇は開いた状態で反射的に飲んでいたのが、生後6ヶ月以降になると、鼻は息を止め唇を閉じて、自分の意思で自分でコントロールして飲めるようになります。
つまり、さっき飲み物を飲んでくれた人は分かったと思うけど、私たち大人と同じ動きをするようになるんだね!!
そして、生後6ヶ月までの舌の動きや舌の位置は前後に動かしながら、下あごにくっついた状態だったのが、
唇で食べ物を感知して、唇を閉じて飲み込むため、舌が上あごにくっついた状態になります。
舌の位置が、下→上へ変わっていくんだね。
これが、舌の発達だよ♪
実は、離乳食を生後5・6ヶ月から始めるのには、この舌の上下の動きを促す役割も担っているんです!!
すごいよね!!
私も調べてて感動したよ♪
ストロー飲みの舌の動き
じゃあ、ここで気になってくるのが、よくないと言われるストロー飲みの舌の動き!
ストロー飲みの舌の動きは、舌が上あごにつかず下の方にあり、やや前に出た状態。
つまり、母乳やミルクを飲む時とほぼ同じ状態なんです!!
母乳やミルクを飲む時とストロー飲みをする時とで舌の動きが似ているなら、そりゃあ、ストロー飲みの方が赤ちゃんにとってマスターするのは簡単だよね♪
でも、あれ?さっき、生後6ヶ月以降は、舌の位置が下→上に発達していくって言ってなかったっけ?
そうなんです!!
生後6ヶ月以降は下の位置が下→上へ変わっていく大事な時期。
そして、それを促すために離乳食も始めているのに、そんな時期にスパウトやストロー飲みをするということは、せっかくの進化しようとしている赤ちゃんの成長を、逆に後退させることをしてしまっているんです!!
ストロー飲みを先にすることのデメリット
先ほどの章で気づいた赤ちゃんの進化を妨げてしまうストロー飲み。
この章では、そのストロー飲みを先にすることでの具体的なデメリットを挙げていきます。
- 食べ物や飲み物を上手に飲み込めない
- 風邪をひきやすい
- 歯並びが悪くなる
1つずつ詳しく見ていくよ♪
上手に飲み込みができない
先ほど、皆さんにもやってもらったように、飲み物や食べ物を飲み込む時は、唇を閉じて鼻は息を止めて、舌を上あごにくっつける必要があります。
では、今度は、舌の位置を下あごの方に置いて飲み込もうとしてみてください。
自然と口が開いて、飲み込みたいのに全然飲み込めなくないですか?
そのため、舌の位置が下がったままの赤ちゃんは離乳食の練習をしても、上手に飲み込めずむせてしまうことが多くなります。
また、早期にストローマグを使い始めると飲み込みが上手になるのに時間がかかるため、結局ストロー飲みをマスターするのに時間がかかるという研究結果も出ています(引用:乳幼児の水分摂取機能発達に関する研究 第3報)。
そして、ストロー飲みをマスターするのに時間がかかるだけでなく、その後のコップ飲みまでマスターするのに時間がかかるそうです。
少しでも子どもの飲み込み練習をラクにしてあげたい、コップ飲みやストロー飲みを簡単にマスターして欲しいと思うなら、あまり早くにスパウトやストローを使わない方がいいということになります。
風邪を引きやすい
舌の位置が下がっている子どもは、舌が前に出ていることもあり、口が開いたままの状態になることが多いです。
そのため、鼻呼吸ではなく口呼吸になってしまいます。
鼻呼吸であれば、鼻毛など外敵から守ってくれるバリア機能がたくさんありますが、口呼吸はダイレクトにウイルス・菌が口の中に入ってしまうので、風邪をひきやすくなってしまいます。
歯並びが悪くなる
舌の位置が下にあることは歯並びにも影響します。
歯並びは、遺伝によるものと環境によるモノがありますが、この場合の歯並びが悪くなるとはもちろん、環境によるものです。
人間の歯並びは、舌で内側から押す力と唇で外側から押す力のバランスによって決まります。
舌の位置が下にあると、舌が出るため下の歯をぐいぐい押します。
そして、唇が閉まらないので、唇で外側から押す力がほぼありません。
つまり、舌で内側から押す力ばかり加わり、唇で外側から押す力がほとんどないので、歯が広がってしまい、歯並びが悪くなるのです。
遺伝で歯並びが悪くなるのは仕方ないけど、環境で悪くなることはできれば避けてあげたいよね(涙)
ストロー飲みとコップ飲みはどっちからかに関する質問
ストロー飲みとコップ飲みはどっちから?どっちが先?という疑問に答えているとよくある質問があるので、その点も解説していきたいと思います。
ストロー飲みとコップ飲みを同時に練習するのは?
もうここまで読んでもらった方はわかると思いますが、ストロー飲みとコップ飲みを同時に練習するのは?という考えは、選択肢としてもうなくなりますよね。
ストロー飲みとコップ飲みでは、舌の動かし方が全然違います。
全然違う舌の動きをする2つの練習を同時にさせるのは、赤ちゃんが余計混乱してしまうだけです。
『ぜひ、コップ飲みを先に』と言いたいところではありますが、もちろん、ご家庭によっては事情もあると思うので、どちらか一方をマスターしてから、もう一方を練習するのが得策です♪
断乳したり、哺乳瓶は止めた方がいい?
おそらくここで問題になってくるのが、授乳や哺乳瓶について。
授乳や哺乳瓶でのミルクは、舌の動きとしては生後6ヶ月までの動きになります。
つまり、これから舌の発達を促そうと言っているのに、相反する動きになります。
そのため、歯並びを重要視する歯医者さんからは、1歳までに断乳、1歳半までには哺乳瓶を卒業するように言われます。
もちろん、歯並びを優先させるというのであれば、それが正解なのかもしれません。
ただ、赤ちゃんが授乳や哺乳瓶を求めるのは、何も栄養を摂りたい、喉が渇いたから飲みたい…とかそういうことではなく、ママやパパに甘えたい、愛情を感じたい、安らぎを感じたい…という心のつながりを求めてのことなので、私個人としてが母乳や哺乳瓶に関しては赤ちゃんが納得するまで続けるのがいいんじゃないかと思っています。
現に、我が家の子たちはみんな1歳超えて授乳してたけど、今のところ気になるほど歯並びが悪い子はいないよ♪
コップ飲みとストロー飲みの練習方法
コップ飲みを先にした方がいいということがわかったところで、コップ飲みとストロー飲みのそれぞれの練習方法を見ていきましょう♪
もちろん、我が家の子たちは1人目以外はコップ飲みが先です!!
そのため、このコップ飲みの練習もスパウトやストロー飲みの練習を全くしたことのない子でも出来るようになる練習方法になるので、ぜひ参考にしていただければと思います♡
コップ飲みの練習方法
コップ飲みの練習方法で大事なのは、コップ飲みの練習を始めるタイミングとコップ飲みに使う道具です。
コップ飲みを早く始めたいという気持ちはわかりますが、早く始めてもママが苦労するだけです。
離乳食を始めて、スプーンの上に乗ってる食べ物を自分の意思で口を閉じてスムーズにごっくん出来るようになった頃がコップ飲み練習を始めるベストなタイミングです(舌が上あごにつけれるようになったタイミング)。
そして、コップ飲み練習に使う道具はおちょこかペットボトルが最適です。
わざわざコップ飲み用の道具は買う必要ないよ♪
詳しいコップ飲み練習の方法は、コップ飲み練習は難しい?やり方や進め方のコツと嫌がる時の対処法に書いているので、ぜひ読んでみてください♪
コップ飲み練習がうまく進まない意外な盲点とできるだけママやパパがイライラしないコップ飲み練習のコツについても書いてます。
ストロー飲みの練習方法
ストロー飲みの練習はだいたい2歳になってから。
ということは、ほぼコップ飲みが完璧に出来ている状態です。
コップ飲みが完璧に出来ているということは、おそらくすすり飲み(コップに入った飲み物をズズズ〜ッと吸って飲むこと)も上手に出来るようになっていると思うので、これが出来ていればストロー飲みはすごく簡単!!
すすり飲みが出来ているかどうかは、コップに満杯に入った飲み物
をコップを動かさずそ〜っと飲めたら、すすり飲みが出来ている証拠だよ♪(大人がお酒を飲む時みたいに(笑))
あとは、ストローがどうするものか、どうやって使うものかが理解できればすぐ出来るはず。
そのために使う便利アイテムが紙パック♪(ここでもスパウトやストローマグは必要ありません)
赤ちゃんのお口にストローを咥えさせたタイミングで、紙パックをちょっと押してやると『ストローから飲み物が出てくる!!』ということがわかるので、それがわかった赤ちゃんはストローをちょっとずつ吸い始めるはず!!
詳しいストロー飲み練習の方法は、ストロー練習は紙パックがおすすめ!いつからどんなやり方で?スパウトは必要ないの記事に書いているので、ぜひお読みください♡
どの紙パック飲料がいいのか、もちストローを嫌がった時の対処法なども書いているので、参考になれば幸いです♪
ストロー飲みとコップ飲みはコップ飲みが先
ストロー飲みとコップ飲みはどっちから?という疑問に対して、今回の結論はコップが先ということになりましたが、意外じゃなかったですか?
我が家の子たちは、たまたまコップ飲みの方が先でしたが、私自身、正直「え?そうなの!?」という気持ちでした。
だって、赤ちゃん本舗やトイザらスのストロー飲みやコップ飲みのグッズを見に行くと、『ストロー飲みが先でコップ飲みがその後』みたいな練習グッズがたくさんあるんですもん。
こういうのを見ると勝手にストロー飲みが先でコップ飲みが後なんだって思っちゃうよね〜(ある意味、洗脳…)
今回のことで、『売られているモノ=赤ちゃんの発達にとって良いもの』ではないんだなあということがよくわかりました。
これからも、赤ちゃんのグッズを買う時は、グッズだけを見るのではなく、本当に赤ちゃんの発達とっていいのか調べてから購入しようと思いました。
実は、今回のストロー飲みとコップ飲みはどっちから?を考えるきっかけになった本があります。
当たり前ですが、私の記事より詳しく書いてある本なので、気になる方は、ぜひ1度手にとって読んでみて下さい♪
同じく舌の発達を促す離乳食に関係する記事もたくさん書いているので、併せてご覧いただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました♡
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